キャリア・転職

転勤で覚悟すべき事

私は国内転勤も海外転勤も頻繁にある商社に勤めていました。そこでの7年間のキャリアの中で国内転勤が1回、海外転勤が1回ありました。どちらも家族帯同での転勤でやらなければならないことが多くストレスフルな思いを沢山しました。海外赴任の際はコロナで半年程単身赴任となり、1歳の息子と離れて生活をするという悲しい経験もしました。私はそれらの転勤経験を通して感じたストレスや違和感、今後の転勤のリスク等も考え、家族の幸福を最大化する為に商社を辞めて転勤無の会社に転職をしました。

「転勤があるなんて最初から分かってたやろ」と言われればそれまでですが、想像していたデメリットと実際に感じたデメリットのGAPが悪い意味で広く、就職時には考えもしなかったようなリスクが沢山ある事に正直絶望しましたし、それらのリスクをより多くの人に知っていただきたいのでこの記事をで転勤のデメリットを纏めることにしました。

1. 生活情報の入手が面倒

いい病院はどこ?いい歯医者はどこ?いいスーパーはどこ?いいレストランはどこ?薬を買うならどこ?日用品を買うならどこ?いい保育園はどこ?いい塾はどこ?休日楽しく過ごせる施設はどこ?等、充実した生活をする為に調べなければいけない情報は多岐にわたります。独身ならそこまで調べる量は多くないですが、配偶者がいれば調べる量は2倍に、子供がいれば3倍にも4倍にもなります。Webで調べればこういった情報はある程度は出てきますが、信憑性が薄かったり、個人の好みや相性もありますので実際に色々な所に時間をかけて行って比較しないことには自分たちのベストな生活スタイルは見つけられません。クリティカルなポイントではないですが地味に面倒です。

国内でも主要都市でなかったり、海外だったりするとより情報収集が上手くいかない(海外なら現地語or英語だし)ケースが多いので、自分たちのベストな生活スタイルを築くまでに軽く1年くらいかかって迷走したりもします。1年迷走してやっと理想の生活スタイルを築けたと思ったら翌年に帰任なんてことも多々あるので、時間を無駄にしている感がとても強いです。

2. 新しく交友関係を築くのが面倒

新たに友人を作る、もしくは既存のコミュニティーに入っていくのも人によってはとても体力と気力が必要です。仲良くなった人が良く話してみるとあまり話が合わない人だったり、入ったコミュニティーが「なんか違うな」と感じたりして、また一から友人探し、コミュニティー探しから始めないといけないなんてケースもよく聞きます。これらの迷走を楽しいと感じる人はOKですが、苦痛に感じる人は本当にしんどいと思います。

我が家は、私は全社で全く気にしないですが、妻が後者、息子もどちらかといえば後者なので今考えるとあまり転勤に向いていない家庭だったんだろなと思います。実際に妻は国内転勤でも海外転勤でもかなりストレスに感じていた様です。自分は長時間会社にいて会社というコミュニティーが既にあるので気付きにくいですが、それがないと基本的に本当に一から交友関係を築くことになるのでとても大変です。

3. 配偶者のキャリアが断絶される

夫婦どちらかの転勤に合わせて片方が築いてきたキャリアを断つケースは多いです。理解のある会社であれば配偶者の転勤先と同じ地域に転勤させてくれるケースもありますが、かなり稀かと思います。単身赴任という選択肢ももちろんありますが、結婚してすぐは一緒にいたいし、子供が出来れば子供とは絶対に離れたくないですよね(特に小さなうちは)。私も新婚時代に国内転勤となり、妻と相談して妻には仕事を辞めて私の転勤先についてきてもらうことにしました。妻は転勤先でも総合職で転職をしましたが、数年務めた後に出産→育児→復職のタイミングで僕の海外赴任が決まり、帯同で海外赴任先に行くために再度退職してもらいました。

こんな感じで片方が転勤族だともう片方は振り回されてキャリアを棒に振るケースが多いです。海外駐在なんかでは本当に優秀なキャリアを捨てて帯同されてる方々に沢山会いました。まぁ典型的な昭和スタイルというか平成スタイルですよね。最近は妻の転勤に夫がキャリアを断ってついていくケースも増えている事がポジティブな感じで発信されていますが、やはり一番いいのは一か所に定住をしてお互いにサポートし合いながら、お互いにキャリアを形成していくことだと個人的には思います

海外についていけば英語が話せるようになってキャリアにとってはプラスだと考える方もいますが、厳しい言い方をすれば、仕事をしていても英語を話せるようにならない人が沢山いる中で、狭いコミュニティー(しばし日本人同士)での日常生活で英語が話せるようになるというのは考え難いです(いないわけではありませんが、もともとある程度話せる人がステップアップするケースがほとんどです)。

4. 子供の転校や新たな友達作りが大変

個人的にこれが一番のデメリットです。妻の父は自衛官で定期的な転勤があり、そのことが原因でかなり苦労をした話を聞いたり、転勤を複数経験した社内の先輩方から子供の転勤や新たな友達作りに関する苦労話を聞いたりすると本当に転勤って子育てに対して悪影響が多いなと思います。

ここはアンコントローラブルで仕方がないと判断するのはあまりにも親として無責任だなと思うところはあって、阿保らしく聞こえますが、かわいい子供たちにはできるだけストレスの少ない環境で育って欲しいという思いを叶える為に、転勤の無い会社に転職をするというのはリーズナブルな思考だと思います。自分の転勤が原因で子供が上手く新しい学校になじめなかったり、いじめられたり引きこもりになったりと考えると気が気じゃないですからね。息子が米国現地のデイケアを離れた際の悲しい顔は今でも忘れられません。

5. 安定した人生設計プランが立てられない

個人的にこれも凄くデメリットです。計画を立てて、計画通りに物事を進めたいタイプの僕にとって「転勤」という青天の霹靂でよくわからない土地に飛ばされるイベントはかなりストレスフルであることに転勤してやっと気付きました(笑)

マイホームや子供の教育、資産運用プランなど、「転勤」があることで容易に計画が崩れてしまいます。特に保活や幼稚園選び、小中学校選びなんかは一生懸命時間と体力を消費して計画を立てても、「転勤」という会社の鶴の一声で一瞬で吹き飛びますから本当にしんどいと思います。自分が、自分や家族のことを考えて必死に練った計画が会社のちょっとした玉突きで吹き飛ぶのは本当に納得ができません。

6. 家族や友人たちと中々会えなくなる

これに関しては覚悟はしていましたが、実際に年に1回しか親に会えなかったり、気軽に友人と会えなくなくなったりするととても虚しいです。正月に親に会うたびに「死ぬまでにあと何回会えるんだろう」と考えていました。気軽に家族や心を許した友人に会えるというのは精神衛生上非常に大事であると海外駐在で孤独を感じて学びました。ZOOM飲みも一時期流行っていましたが、いくら便利でも実際に会って顔を見てコミュニケーションをとることとはまた別物だと思います。今地元に帰ってきて、家族や気心知れた友人たちと気軽に会える様になって非常に幸福度が高くなった様に感じます。

7. 僻地であれば単身赴任も

僻地への駐在を拝命し、子供が小さいのに単身赴任を経験して辛い思いをしている人を沢山見てきましたし、僕も半年だけ子供を日本に置いての単身赴任を経験しましたが虚しさ120%でした。テレビ電話が出来る様になったので定期的に顔は見ることが出来ますが、日々成長する我が子と触れ合う事の出来ない虚しさは言葉では表現できません。

虚しさを感じているうちはいいですが、虚しさすら感じられなくなっている状態で「俺には仕事しかないから」みたいな感じになっているおじさま方も少なくなく、子供が小さく大事な時に離れて暮らすことのリスクを肌で感じました。

まとめ

こんな感じで転勤のデメリットをつらつらと書いていきましたが、これ以外にもデメリットは沢山あると思います。ただ、転勤有の会社は年収が高かったり、転勤でなければ住めないような地域に住めるといったメリットももちろんあるので、個人のライフスタイルや価値観をもとにメリデメを把握して、慎重に判断していくべきかと思います。僕はもう転勤はこりごりです。

僕が自分の生き方を会社に委ねずに自分で決められるようになったり、転職の意思決定をするのに役に立った本は↓です。是非読んでみてください。

駐在に帯同される奥様方へ

こちらの英語コーチングは、駐在中に英語を話すことが必要になるケースでスタディ/コーチングをしてくれる非常に有益なプログラムです。実際に不安に感じている点を相談するだけでも心が軽くなるかと思いますのでカウンセリングを受けてみてください

http://<a href=”//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=3227579&p_id=4007&pc_id=10082&pl_id=55669&guid=ON” rel=”nofollow” referrerpolicy=”no-referrer-when-downgrade”><img src=”//image.moshimo.com/af-img/3547/000000055669.png” width=”300″ height=”250″ style=”border:none;”></a><img src=”//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=3227579&p_id=4007&pc_id=10082&pl_id=55669″ width=”1″ height=”1″ style=”border:none;”>

ABOUT ME
歩兵
MARCH卒。米国留学、米国インターンを経て総合商社に入社。現在米国駐在中。40人程の米人に囲まれながら日本人一人で奮闘しています。仕事の事やキャリアの事から子育ての事まで幅広く記事を書いていこうと思います。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。